昨今市販靴も安価なものより高価なものまでバリエーションが広く、選択に迷う事が多いかと思われます。靴の選択での要素として美的な要因は勿論であるが、なにより健康であることが重要であると思われる。本研究会の目標のひとつとして、足と靴の健康に関する情報発信があり長年取り組んできました。殊に靴は足の保護以外に、日常活動、運動その他で多くの役目を果たしている。成人病や加齢で種々の足の変化をきたす。靴と足の不適合でのトラブルは以前にもまして減ることはない。なかでも糖尿病、RA等の足の変形より種々の病変を引き起こし、最悪の場合足切断に至ることが少なくない。本研究会はこれらの病的な足に対する積極的な介入と、適切な靴での対応が必須かと思われます。作製技術の日々の改良と、世界的な英知を集約し完成させていきましょう。理論と実践の両輪が必要かと思います。会員相互の研究の発表と意見交換での技術的向上に役立ては幸いです。会員の多くの参加を希望いたします。
日本糖尿病リウマチ靴技術研究会会長
新城孝道(篠崎透析クリニック 院長)